獣王星 3 完全版 (3) 樹 なつみ by G-Tools |
完全版コミック全三巻を地元書店で探しても無かったので、楽天ブックスでポイント併用でゲット、先日読み終わりました。面白かったです。連載の都合で後半駆け足になっていたそうですが、個人的には許容範囲かと。SF物は説明用のセリフが多くなるものですし(^^;
原作知ってる方なら、アニメの展開(特に後半)は歯がゆかっただろうな、とも思いました。
私は原作知らないでアニメを観ましたから、それとの比較で感想が出てしまうのは仕方ないということで、アニメの印象を忘れないうちにメモっておくのです。
→アニメの超簡単な感想:『獣王星』最終回
★アニメ版『獣王星』で気になった所(その1)
原作でキーとなる(と思われる)セリフは押さえているものの、それの前振りとなるシーンやシチュエーションがばっさりカットされているパターンが多いと感じました。
細かい所:元帥とその周辺は一切出てこず、代わりになるキャラもエピソードも配置されていないため、オーディンと博士の行動が薄っぺらく見える(博士が銃をかまえるシーンなんて、どこの三流SFかと思った(^^;A)。後半、トール自身の地球への想い&家族への想いがほとんど描かれていない(オーディンを云々というセリフは幾度も出ているが)ため、真実を知った時のトールの反応が浮いている。ティズがパンドラの話をするシーンが丸ごと無いため、感動大幅減。ヘザーと地球の関係について、トールが知るシーンが無いのに、激飛ばすシーンはある矛盾。etc…
原作ファンには不満の元だし、アニメでお初な人間には理解不能なシーン続出になる罠。フィーリングで理解するタイプとか、SF物を見慣れているタイプなら、ある程度の意図は汲み取ることも可能でしょうが、キメ台詞だけ出されても困ります。私の場合、「ティズという名はキマエラの言葉でそういう意味なんだ」と素で思ってまして、原作読んでがく然と(^^;A あと、視聴者には解説しておいて登場人物に解説無しってのは無しでお願いしたい(^^;;;;;;; (ヘザーと地球の関係説明は、本人の回想シーンと独り言だけだったと記憶しているのですが、違ってたらすみません。)
★アニメ版『獣王星』で気になった所(その2)
やっぱり話のボリュームに対して話数が少ないこと。アニメでは、トール青年期は6話から、獣王になるのは9話後半。完全版コミックでは青年期がCHAPTER VI(2巻の始め)から、獣王になるのはCHAPTER X(3巻の始め)。CHAPTER XI(p53から)~XIV(p321まで)で、ネーム量増量でじっくりネタばらしとエピローグ。アニメだと残りの10、11話でベラベラとネタばらし大会&エピローグ。……どう考えてもあと2話分は時間足りませんな、アニメ。欲を言えば3話分。
��クール(13週)無い中途半端な話数といい、バランスの悪すぎる構成といい、打ち切りだったんでしょうかねぇ……。あー、フジは夜中アニメの打ち切りでは先駆者でしたな(汗) 最終回の、ヘザーが落ちた所を助けようとするトールのシーンとか、神作画はあちこち有ったんですよー。絵は良いのにシナリオがヘタっているとは、もったいないお化けが出そうです。
余談。原作読んでいて登場人物の声はアニメのキャストで脳内再生されていた訳ですが、サードだけなぜか赤い彗星の中の人声でした(笑) 個人的にはそれもちょっとイメージが違って、山寺宏一氏か松本保典氏あたりかな?と。
獣王星 - トラックバック・ピープル|ブログ村:獣王星にトラックバック