Photo by ぱくたそ + ELLY COLLECTION
四年ほど前に発売されて、既に販売終了しているドラマCD『ベルサイユのばら ドラマCD Vol.1 忘れ得ぬ人 オスカル』を、中古で定価より少々安値でゲット。聴きながらのメモを微妙に整理した記事を、本日7/14にアップ。バスティーユ襲撃のあたりが舞台のドラマCDですので、ちょうどよろしいかと。
7/13夜からバスティーユ襲撃、オスカル死去までの一連のシーンを、ロザリーが回想の形で語ります。アントワネットはなんとか出番あり、フェルゼンも無理矢理出ます。ご存知の方には言うまでもありませんが、この日付。ドラマ内回想開始時点でアンドレ死んだ後です……(汗) 内容的には、原作と出崎版アニメとクロスオーバー風味で進行しているように感じました(^^; 自ら速やかな死を願うオスカルとか、有り得ない……。
アンドレにしても、初登場が天上からというか残留思念というかって、待たんかこら(^^;;;;;; 初登場からエコーかかってんじゃないわ貴様ーっ!<落ち着きましょうヾ(^^;
さて。
ベルばら系脳内スイッチをONにしてくれたのは、最近ネット上で見つけた二次創作でした。沢山のファンフィクションの中で、様々な方法でオスカルとアンドレを生かし、彼らにもっと幸せな時間を味わってもらうような話も沢山見かけました。「生きてる二人」をもっと見たくて、それら二次創作で補完している方々が、沢山いらっしゃるのだなぁと。
ドラマCDは、本編開始時点でアンドレ死亡後というのもショックでしたが(^^;A、オスカルの「私はおまえの妻として、これからはおまえの後をついていきたい」もなんというか、もう。アンドレ一人をオスカルの(ついでに観客も)手の届かないくらい先に追いやったり(実写映画)、オスカルをひたすら後ろに下げてみたり(実写映画とテレビアニメ)する、他メディアの脚本にも言えることなのですが。脚本書かれる方々には「並んで歩く二人」という発想は無いのかな? 先を走るオスカルと後からフォローするアンドレ、それぞれが少し歩み寄れば並びません? 二人ともそのまま(オスカル前衛+アンドレ後衛の二人パーティ)でもいいんですけどね。テレビアニメ38話あたりのメモでもほぼ同じ事言ってますけど。土台は史実とは言え、ある部分はフィクションなのだし、人によってはウソ臭く感じるくらいの理想で突っ走る部分があってもいーじゃないかと。原作オスカルは生き方も死に方も強烈に高い位置を突っ走ってるフィクションの人なんですから。
等々、ぼんやりと考えてみると、ドラマCDが最初の一発で終わったのも解らないでもないような気が。こういうの買うのは原作なりアニメなり宝塚?なりのファンか声優さんのファンだと思われます。声優ファンで元作品知らずに買った場合は、ある程度解説があるとは言え、いきなりの展開で面食らうような気がします。(人気男性声優さんが何名かいらっしゃいますが、そちらのファン層からするとタカラジェンヌの出番が多過ぎるでしょうし(^^;)実際にどうかは私には解りませんが。
で。どういう形であれ元作品を知ってる人なら、「既に死んでしまってるアンドレ」と「早く死にたがってるオスカル」の、かみ合ってない会話なんて聞きたいと思います?
せっかくオフィシャル監修付きで原作の隙間を埋めるのであれば、少なくとも私は、「生きてるオスカルとアンドレ」のやりとりを少しでも聞きたかったです。
別ページに、この記事内容も含む観賞メモをまとめています。→『ベルサイユのばら』の棚/ドラマCD『忘れ得ぬ人 オスカル』観賞メモ